アートメイク後によくある不安と対処法|色ムラ・濃さ・かゆみ

施術のあと、「これって大丈夫なのかな」と不安になる瞬間があります。その多くは経過の途中でよくあることですが、なかには早めに相談したほうがよいものもあります。よくいただくご質問と、それぞれの考え方、相談の目安をまとめました。気になっている項目から読んでみてください。
「思っていたより濃い気がする」
施術直後から数日は、実際の仕上がりより濃く見えます。表面に色が乗っている状態のためで、かさぶたが取れる頃には落ち着いてきます。1〜2週間ほど様子を見てください。リップやアイラインは腫れも重なるため、より濃く、太く見えることがあります。
濃く見える時期に「濃すぎる」と判断してしまうと、本来の仕上がりとずれてしまうことがあります。気になって何度も鏡を見たり、触って確かめたりすると、施術部位に刺激が加わりやすくなります。施術部位の上からメイクで隠すのも、かさぶたが自然に取れるまでは控えてください。
色味がイメージと違うときは
入れた直後の色は、赤みを帯びて見えたり、思っていたより暗く見えたりすることがあります。施術直後の肌の赤みなどが影響するためといわれ、なじむにつれて落ち着いた色味に変わっていくことが多いとされています。
色味は、照明や周りの肌の色によっても見え方が変わります。確認するときは、自然光の入る明るい場所で見るのがおすすめです。約1ヶ月たって色が落ち着いたあとも濃さや色味が気になる場合は、2回目の施術の前にお伝えください。
「かさぶたが取れたら色が薄くなった」
これも自然な経過です。かさぶたと一緒に表面の色が取れるため、一度薄く感じられます。その後、時間をかけて色が戻り、なじんでいきます。
目安としては、4日〜1週間ほどで薄いかさぶたができて剥がれ、1〜2週間で一度薄く感じられたあと、なじんでいく流れです。定着の具合を確認できるのは、約1ヶ月たった頃からです。
1回目のあとに「ほとんど色が残っていない」と感じる方もいます。定着のしかたには肌質や部位による個人差があり、皮脂の多い部位では控えめに残ることもあるとされています。アートメイクは2回に分けて仕上げる施術なので、この時点では完成ではありません。1回目から2ヶ月以内の2回目で、定着の具合を見ながら色を重ねていきます。「薄い」と感じた部分は、そのときにお伝えください。
「かさぶたがなかなか取れない」「うっかり取れてしまった」
かさぶたが剥がれるタイミングには、部位や肌質、かさぶたの厚さによって差があります。ほかの部分より長く残っていても、無理に取ったり、ふやかして落とそうとしたりせず、自然に剥がれるのを待ってください。指示どおりの保湿を続けながら待つのが基本です。かさぶたが残っている間は、湯船での入浴やサウナ、激しい運動など、控えていただいていることも引き続き控えてください。
洗顔や睡眠中に、うっかり取れてしまうこともあります。その場合は、取れた部分をそれ以上触らず、清潔を保って指示どおりのケアを続けてください。その部分の色が薄く見えても、定着を確認したうえで、2回目の施術の際にご相談いただけます。
ただし、かさぶたの下がじゅくじゅくして乾かない、出血が続く、赤みや痛みが強くなってきた。こうした場合は、自己判断せず早めにご相談ください。
「色ムラ・左右差が気になる」
定着の過程では、部分的に色が入りにくいところが出ることがあります。皮脂の量や肌のきめ、毛の生え方などは場所によって違うため、同じように色を入れても、定着に差が出ることがあります。
また、顔の骨格や表情のつくり方には、もともと左右差があります。表情によって見え方が変わることもあるため、確認するときは明るい場所で鏡を正面から見て、表情を動かさない状態で見るのがおすすめです。
かさぶたが取れて色がなじむまでは、ムラに見えても判断を急がないでください。約1ヶ月たって定着を確認したうえで、2回目の施術で色の入り方を見ながら調整していきます。気になる箇所は遠慮なくお伝えください。
形が思っていたのと違う気がするときは
デザインは、施術前にその場で描いて確認し、納得いただけるまで調整してから施術に入ります。それでも直後は、腫れや色の濃さの影響で、形が太く見えたり、輪郭がくっきりしすぎて見えたりすることがあります。眉の場合は、自眉の毛の伸び具合によっても印象が変わります。色がなじんでから改めて確認し、気になる点は2回目の施術の前にお伝えください。
「かゆみ・赤み・腫れがある」
施術後数日の軽い赤み・腫れ・ヒリつきは、多くの方に見られます。通常は数日でおさまります。かゆみが出ても、かいたりこすったりしないでください。
かゆみは、かさぶたができて肌が落ち着いていく途中で感じやすいといわれています。気になるときは施術部位に触れず、指示された保湿を続けてください。市販のかゆみ止めなどを自己判断で塗るのは控え、つらいときはご相談ください。
ヒリヒリした痛みが続くときは
施術後のヒリつきは、多くの場合数日で落ち着いていきます。施術部位に触れたときに少しヒリッとする程度であれば、経過のうちと考えられます。何もしなくてもズキズキと痛む、痛みが日ごとに強くなるといった場合は、早めにご相談ください。
ぶつぶつや発疹が出たときは
施術部位の周りに、ぶつぶつや発疹が広がってきた場合は、かぶれやアレルギーなど別の原因も考えられます。自己判断で市販薬を塗らず、早めに施術を受けた医療機関にご相談ください。
「片方だけ腫れている・赤みが強い」
赤みや腫れの出方は、左右で同じとは限りません。寝るときの向きや、無意識に触ってしまう側などによって、片側だけが目立つこともあります。数日かけて左右とも落ち着いていくようであれば、経過を見ながら過ごしてください。
一方で、片側だけが日ごとに腫れてくる、熱をもっている、痛みが増していくといった場合は、通常の経過とは違う可能性があります。様子を見続けずに、早めにご相談ください。アイラインで目の痛みや見え方の違和感がある場合は、すぐに医療機関へご相談ください。
様子を見てよい変化と、相談したい変化
判断の目安は「日ごとに落ち着いていくか、強くなっていくか」です。軽い赤みや腫れが少しずつ引いていく、かさぶたができて剥がれていくといった変化は、多くの場合経過のうちです。反対に、日を追うごとに腫れや痛みが増す、赤みが広がる、熱をもつといった変化は、早めに相談したいサインです。
| 症状 | 対応の目安 |
|---|---|
| 数日でおさまる軽い赤み・腫れ・ヒリつき | 経過を見て問題ないことがほとんどです |
| かさぶた、一時的に色が薄くなる | 自然な経過です。無理に取らずに待ちましょう |
| かゆみ | かかずに保湿を続けます。強いとき、長引くときはご相談を |
| 色ムラ・左右差 | 定着を確認したうえで、2回目の施術で調整します |
| 片側だけ強くなっていく腫れや赤み | 早めにご相談ください |
| 施術部位の周りに広がる発疹・ぶつぶつ | 早めにご相談ください |
| 強い痛み、広がる腫れ、発熱、膿 | すぐに医療機関へご相談ください |
強い痛み、日ごとに広がる腫れ、発熱、膿が出るといった症状は、通常の経過ではなく別の原因が考えられます。自己判断で様子を見ず、すぐに施術を受けた医療機関にご相談ください。
施術を受けた医療機関に連絡がつきにくい時間帯でも、症状が強いときは我慢せず、近くの医療機関を受診してください。受診の際は、アートメイクの施術を受けたことと、施術日・部位を伝えてください。
「いつからメイクできる?」「リタッチはいつ?」
施術部位のメイクは、かさぶたが自然に取れてからが目安です。施術部位に日焼け止めを使うのも同じ時期からになります。それまでは、施術部位を避けたメイクで過ごしてください。
2回目の施術は1回目から2ヶ月以内、その後のリタッチは1〜2年ごとが目安になります(いずれも個人差があります)。2ヶ月以内に収まるよう、1回目の経過を見ながら早めに日程を決めておくと安心です。2回目のご予約は、公式LINEまたはWeb予約から承っています。
色は一般に1〜3年ほどかけて徐々に薄くなり、そのスピードは肌質や生活習慣、部位によって違います。毎日のメイクで描き足す量が増えてきたと感じたら、リタッチを考えるひとつのきっかけです。状態を見ながら時期を一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。持ちの考え方はアートメイクはどのくらい持つ?で詳しくご紹介しています。
日々の過ごし方は施術後1週間の過ごし方、部位ごとの注意点は部位別アフターケアもあわせてご覧ください。
迷ったら、そのままにせずご相談を
「聞くほどのことかな」と思うような小さなことでも大丈夫です。むしろ、そういうご質問ほど遠慮なくお寄せください。不安を抱えたまま過ごすと、気になって施術部位に触れてしまうこともあります。
公式LINEは24時間受け付けており、24時間以内にお返事しています。経過のご相談のほか、2回目やリタッチの時期のご相談もお寄せください。ただし、強い症状があるときは返信を待たず、施術を受けた医療機関にご連絡ください。なお、施術時にお伝えした案内とこの記事の内容が異なる場合は、施術時の案内を優先してください。
ご相談のときに伝えていただきたいこと
次のことがわかると、状態を把握しやすくなります。すべてそろっていなくても大丈夫なので、わかる範囲でお知らせください。
- 施術を受けた日と部位
- 気になる症状と、いつから始まったか
- 症状が強くなっているか、落ち着いてきているか
- 施術部位に塗ったもの、服用しているお薬
- 発熱など、施術部位以外の体調の変化
明るい場所で、同じ角度から施術部位の写真を撮っておくと、変化を振り返るときの手がかりになります。
施術後の不安は、ひとりで抱えずご相談ください。
ご注意ください
- アートメイクは医療行為です。施術は福岡県行橋市内の提携医療機関にて、看護師資格を持つ施術者が行います(自由診療・健康保険適用外)。
- 経過や仕上がりの感じ方には個人差があります。この記事の内容は一般的な目安です。
- 気になる症状があるときは自己判断せず、施術を受けた医療機関にご相談ください。
水本 こずえ(看護師/メイクアップアーティスト)
美容領域14年。福岡県行橋市でアートメイクサロン mili medical を主宰。プロフィールを見る


