部位別アフターケアの注意点|眉・リップ・アイラインで違うこと

アフターケアの基本は3部位とも共通ですが、眉・リップ・アイラインでは、日常のなかで気をつけたい場面が少しずつ違います。眉は汗や前髪、リップは飲食や乾燥、アイラインは目元のメイクやコンタクトレンズが、とくに意識したいポイントです。この記事では、部位ごとの注意点とその理由をまとめました。施術直後から1週間の基本的な過ごし方は施術後1週間の過ごし方をご覧ください。
3部位に共通する基本
- かさぶたを無理に剥がさない
- 施術部位をこすらない
- 乾燥させない(指示された軟膏で保湿する)
- 施術部位に触れる前は手を洗い、清潔に保つ
- 施術部位のメイクは、かさぶたが自然に取れてから
この基本は、どの部位でも色をきれいに定着させるための土台になります。かさぶたを途中で剥がしたり、こすったりすると、その部分だけ色が抜けやすくなることがあります。乾燥はかさぶたを硬くし、つっぱりやかゆみにつながることもあります。
意外と見落としやすいのが、日常のちょっとした動作です。かぶるタイプの服を脱ぎ着するときは、首元が顔に擦れやすくなります。前開きの服を選ぶか、手で施術部位の周りを軽くかばうと安心です。頬杖をつく、考えごとのときに口元や目元を触るといった癖がある方も、しばらくは意識して控えてください。
そのうえで、部位ごとに「うっかり刺激を与えやすい場面」が違います。ご自身が受けた部位の注意点を知っておくと、無理なく過ごしやすくなります。
眉:汗と皮脂、そして前髪
眉は皮脂が出やすく、汗もかきやすい部位です。皮脂や汗が多いと、定着がやや弱く感じられることがあります。また、おでこに近いため、前髪や帽子など顔以外のものが触れやすいのも特徴です。
- 汗をかいたら、こすらずに押さえて拭き取る
- 洗顔のときは眉を避け、泡を長く乗せない
- 前髪が擦れないよう、ピンなどでよけておく
- 帽子やヘルメットの縁が当たらないようにする
- ヘアスプレーやワックスが眉につかないようにする
- 眉の毛抜きやカミソリは、再開の時期を確認してから
施術後の数日は眉の色が濃く見えるため、前髪で隠したくなるかもしれません。ただ、前髪が施術部位に触れると擦れの原因になります。この時期は、前髪をよけて過ごすのがおすすめです。
汗をかきやすい方、帽子やヘルメットを使う方へ
暑い時期や、屋外での作業・通勤がある方は、汗が眉に流れやすくなります。汗は額から流れてくるので、ハンカチやタオルで額のほうを先に押さえると、眉をこすらずに済みます。
帽子やヘルメットは、縁が眉に当たらない位置に調整してください。お仕事などで調整が難しい場合は、日程も含めてカウンセリングでご相談ください。整髪料を使うときは、前髪をよけた状態でつけ、手が眉に触れないようにすると安心です。
リップ:乾燥と飲食の刺激
唇は皮膚がうすく乾燥しやすいうえ、飲食や会話で一日中よく動く部位です。こまめな保湿が仕上がりを左右します。施術後は腫れが出ることもあるため、数日はとくにやさしく扱ってください。
- 指示された軟膏やワセリンで、こまめに保湿する
- 熱いもの・辛いもの・酸味の強いものは数日控える
- ストローを使うと、施術部位への刺激を減らせる
- 皮がめくれてきても、手でむかない
- 唇をなめたり、かんだりしない
- 口紅やグロスは、かさぶたが自然に取れてから
熱い飲み物や料理は、唇のほてりやヒリつきを強く感じさせることがあります。辛いものや酸味の強いものも、施術部位には刺激になりやすいため、落ち着くまでは控えめにしましょう。
唇をなめると、一時的にうるおったように感じても、乾くときにかえって乾燥しやすくなるといわれています。乾燥が気になるときは、なめるのではなく、指示された軟膏をこまめに塗り直してください。
食事と歯みがきのコツ
食事のときは、ひと口を小さめにすると、唇に食べ物が触れる範囲を減らせます。食後は口元をこすらず、清潔なティッシュでそっと押さえるようにしてください。歯みがきのときは、歯みがき粉が唇につかないよう、ゆっくり小さく動かすと安心です。
マスクをするときは
マスクの内側が唇に触れると、話したり呼吸したりするたびに擦れます。唇に当たりにくい立体的な形のものを選ぶ、清潔なものをこまめに取り替えるなど、擦れと汚れの両方に気を配ってください。
乾燥しやすい環境では
エアコンの効いた部屋や、空気が乾燥する季節は、唇がとくに乾きやすくなります。加湿器を使う、ストローでこまめに水分をとるなど、周りの環境も整えてみてください。寝ている間に口が開きやすい方は、朝に唇が乾いていることがあります。寝る前の保湿も忘れずに行いましょう(塗る回数は指示に従ってください)。
口唇ヘルペスにかかったことがある方は、リップのアートメイクをきっかけに再発することがあります。既往のある方は、必ずカウンセリング時にお知らせください。医療機関の判断で、事前の対応を検討します。施術後に唇のピリピリした違和感や小さな水ぶくれに気づいたときも、自己判断で市販薬を使う前に、施術を受けた医療機関にご相談ください。
アイライン:目元はとくにデリケート
目元は皮膚がうすく、腫れが出やすい部位です。当日から翌日にかけて軽く腫れることがありますが、多くは数日で落ち着きます。まつ毛の生え際は、メイクや目をこする動作で触れやすい場所なので、普段の習慣を少し意識して過ごしてください。
- 施術後しばらくはアイライン・マスカラなどのアイメイクを控える
- 目をこすらない・かかない
- コンタクトレンズは、指示された期間を空けてから使う
- まつげエクステ・まつげパーマは間隔を空ける(時期はご相談ください)
- ビューラーやつけまつげなど、生え際に触れるものも控える
- 目元のクレンジングは、施術部位を避けてやさしく
目元の皮膚はうすいため、こすると赤みや腫れが長引くことがあります。アイメイクを落とすときの摩擦も同じなので、施術部位にメイクをしないことが、結果的にこする回数を減らすことにもつながります。
腫れている間の見え方
腫れがあるうちは、ラインが太く見えたり、左右で違って見えたりすることがあります。腫れが引くと見え方が変わるので、この時期に仕上がりを判断しないようにしてください。
コンタクトレンズを使っている方へ
レンズの着け外しでは、指でまぶたを引っぱったり、生え際に触れたりしやすくなります。施術後は、指示された期間が過ぎるまで眼鏡で過ごせるよう、あらかじめ準備しておくと安心です。
目がかゆいとき、涙が出るときは
目がかゆいと、無意識にこすってしまいがちです。花粉の時期など、かゆくなりやすい季節はとくに意識してください。涙が出たときは、清潔なティッシュを目尻や目頭にそっと当てて、施術部位に触れないように吸い取ります。かゆみや涙が続くときや、市販の目薬を使ってよいか迷うときは、自己判断せずご相談ください。
洗髪やシャワーのとき
シャンプーの泡やシャワーのお湯は、目元に流れ込みやすいものです。目を閉じ、頭を少し後ろに傾けて、顔にお湯が直接かからないようにすると安心です。
部位別 早見表
まずは、施術を受けた部位の行を中心に確認してください。
| 部位 | 気をつけたいこと |
|---|---|
| 眉 | 汗・皮脂、前髪や帽子の擦れに注意。ヘアスプレーやワックスがつかないように。毛の処理は再開の時期を確認してから |
| リップ | 乾燥と飲食の刺激に注意。こまめな保湿、ストローの活用、マスクの擦れにも気を配る。ヘルペスの既往は必ず申告を |
| アイライン | アイメイク・コンタクト・まつげ施術の再開時期に注意。目をこすらない。生え際に触れるものは控える |
同じ注意点を、日常の場面ごとに整理すると次のようになります。
| 場面 | 部位ごとに気をつけること |
|---|---|
| 洗顔・クレンジング | 眉は泡を長く乗せない。リップは洗顔料が唇につかないように。アイラインは目元を避けてやさしく |
| 汗をかいたとき | 眉は額から先に押さえる。リップ・アイラインも、こすらず押さえて拭き取る |
| 食事・歯みがき | リップは刺激の強い食べ物を控え、ストローを活用。歯みがき粉が唇につかないように |
| 寝るとき | 眉・アイラインは枕に顔を押しつけない姿勢で。リップは寝る前にも保湿を |
| メイク | 施術部位は、かさぶたが自然に取れてから。アイラインはビューラーやつけまつげも控える |
部位別:早めに相談したいサイン
赤み・腫れ・ヒリつきは、多くの場合数日でおさまります。ただし、次のような変化があるときは、通常の経過とは違う可能性があります。自己判断で様子を見ず、施術を受けた医療機関にご相談ください。
| 部位 | こんなときは早めに相談 |
|---|---|
| 眉 | 赤みや腫れが眉の外まで広がっていく、痛みが日ごとに強くなる |
| リップ | 腫れが日ごとに強くなる、ピリピリした違和感や小さな水ぶくれが出る |
| アイライン | まぶたの腫れが日ごとに強くなる、目の痛みや充血が続く、目やにが増える、見え方に違和感がある |
| 全部位に共通 | 強い痛み、広がる腫れ、発熱、膿が出る。この場合はすぐに医療機関へ |
受診するときは、アートメイクの施術を受けたことと、施術日・部位を伝えてください。目の痛みや見え方の違和感は、とくに様子を見ずにご相談ください。
部位ごとのケアで迷ったときは
同じ部位でも、肌質や生活のしかたによって気をつけたい点は変わります。「仕事で帽子をかぶる」「毎日コンタクトを使う」など、施術後の生活で気になる場面があれば、カウンセリングの際にお伝えください。過ごし方を一緒に考えます。
眉とアイラインなど、複数の部位を受けている方は、それぞれの注意点をあわせて意識してください。眉と目元は近いので、洗顔やクレンジングで避ける範囲が広くなります。
メニューごとの詳しい内容はメニュー・料金ページをご覧ください。眉の技法の違いについては3Dと4Dの違いで詳しくご紹介しています。
部位ごとのケアで迷ったら、お気軽にお尋ねください。
ご注意ください
- アートメイクは医療行為です。施術は福岡県行橋市内の提携医療機関にて、看護師資格を持つ施術者が行います(自由診療・健康保険適用外)。
- 経過や仕上がりの感じ方には個人差があります。この記事の内容は一般的な目安です。
- 気になる症状があるときは自己判断せず、施術を受けた医療機関にご相談ください。
水本 こずえ(看護師/メイクアップアーティスト)
美容領域14年。福岡県行橋市でアートメイクサロン mili medical を主宰。プロフィールを見る


